ヴォーリズ六甲山荘公開

ヴォーリズ六甲山荘は、１９３４年（昭和９年）にヴォーリズ建築事務所の設計により、

夏の別荘として建てられた歴史的建築物です。

国登録文化財をはじめ、近代化産業遺産、ひょうご近代住宅１００選になっています。

関西学院や神戸女学院などを設計したアメリカ人建築家・ヴォーリズによる設計は、

住む人のことを良く考えられたもので、六甲山の冬の厳しい気候にも耐えるような工夫も随所に見られ、

９０年近く経つ今でも保存状況は良好で、建築当時の状態を保っています。

館内では、ボランティアスタッフによるガイドのほか、喫茶・軽食もお出ししています。

２０１９年には、周囲の土地を取得して整備した「ヴォーリズ記念・きょうだいの森」を開場しました。

池を復元し、生い茂る草の中から石垣を発見するなど、明治・大正期の山荘敷地の姿を取り戻すよう整備を進めています。

散策路の途中には、同じくヴォーリズが設計し神戸市須磨区にあった邸宅の一部を移築・再生した、室谷邸記念館があります。

壁の赤れんがと重厚な扉や柱が特徴的な休憩所です。

これらはすべて自然公園法にもとづく国立公園施設に認定されました。

明治期から続く六甲山の別荘文化に触れつつ、豊かな自然の楽しさを満喫してください。