「太山寺の森（照葉樹の原生林）を歩く」

太山寺の背山は近畿でも数少ない照葉樹の原生林とし知られ、県の　天然記念物に指定されています。

1300年間戦火に見舞われていないという記録が残っており、少なくとも1300年手付かずの森林を見ることが出来ます。

ここでは2種類の植生を見ることが出来ます。

①土壌が深く腐植層が発達した段斜面や平坦地ではコジイを中心としたシイ林が形成されています。下から樹冠を観察すると隣り合う樹木の枝葉は消して重なり合ったり交わったりすることはなく、見事に互いの領域を侵すことなくドーム天井を形成しています。

②腐植層が薄い尾根や断崖地ではウバメガシ林が極相林として形成されています。　シイ林で見られる主な植物はウラジロガシ、ナナミノキ、オガタマノキ、カゴノキ、イスノキ、クロバイ、カクレミノ、タイミンタチバナ、アリドオシなど多数。

その他にも川沿いにはイタビカズラの大きな株があり、多くの貴重な植物を見ることが出来ます。

植物観察終了後は歴史ある太山寺を見学できるのも魅力の一つです。（拝観料300円は個人負担）

■アクセス■ 

神姫バス市営地下鉄名谷駅→明石行き　9:38発　太山寺着10:05

神姫バスJR明石駅→市営地下鉄名谷行き9:32発　太山寺着10:05

マイカーの方は山門奥に無料駐車場があります。