武田尾の桜を満喫する

ＪＲ西宮名塩駅を出発して15分あまりで武庫川渓谷の入り口です。

渓谷の心地よい水音と岩肌の美しさに心を癒されながら、廃線跡に入ります。

右手には浸食による深いＶ字形渓谷が続き、奇岩・巨岩・岩壁が続きます。

廃線敷には枕木が残り、赤茶けたレトロな鉄橋を渡ると、当時雄姿を見せていたであろうＳＬが今にも走ってきそうです。

次々と現れる漆黒のトンネル。普段決して体験できない闇に、ちょっとした探険気分を味わえます。

そしてトンネルの向こうに広がる緑の芽吹きと暗闇とのコントラストには、思わず息をのむことでしょう。

六甲山とは一味違った植生を楽しみながら歩を進めると「桜の園」です。

桜守の会が整備している笹部新太郎氏の桜演習林「亦楽山荘（えきらくさんそう）」には、多くのヤマザクラ・サトザクラがあります。

広場にはショウカワザクラ・ササベザクラなども植樹されていますが、さて今年はどの花が私たちを迎えてくれるのでしょうか。

今まだ残る豪雨の爪痕に自然の脅威を感じながら、ゴールの武田尾駅に到着です。