美しき峠を越えて

神戸電鉄箕谷駅から、歩道をしばらく歩き柏尾台の入り口から閑静な住宅地を抜けると急に緑濃い山道になります。

この山道は、六甲山系で隔てられた山田町原野と淡河町中山を結び、古くから利用されてきた古道ではありますが、

現在は一部分に敷石が残るのみで、荒れて少々足場が悪い部分が散見されます。

しかし、道の両側のマツ、コナラ、クヌギなどの雑木林は、アカガシやオオウラジロノキも見られる豊かな林であり、

下草も季節ごとに異なったさまざまな姿を現しています。

昼食後、道を上り詰めた志久峠は、かつて摂津と播磨の国境でありその歴史を感じさせてくれます。

峠を下り、１３００有余年前に築造された兵庫県内最古の人工池である中山大杣池でトイレ休憩後、

神戸北農協前バス停まで下山します。