春の山田道からトゥエンティクロス

谷上駅から森林植物園に行く道は山田道と呼ばれ、昔は六甲越えの

重要な道であって、牛馬で酒米なども運ばれていました。

今ではその面影はありませんが、木橋や沢の飛び石、クヌギや

コナラの雑木林が続き、気持ちの良い自然歩道です。

タムシバ、コバノミツバツツジ、ウグイスカグラ、ヤマザクラ等が

春を謳歌しています。

森林植物園を過ぎると、布引谷に通じる、薄暗い又ケ谷に入ります。

古地図ではヌケ谷と称せられており、どこかに抜ける谷があるの

かもしれません。ここには階段があり、ストックをお持ちの方は

準備された方がいいでしょう。通り抜けると、沢沿いにベンチの

ある小広場があり、昼食をとります。ここではスミレ等の春の

草花が迎えてくれます。

昼食後は、トゥエンティクロスと呼ばれるエリアに入って行きますが、

その名の通り、幾度も小気味よく沢を渡っていきます。

沢の両側には、アカシデ、カナクギノキ、クロモジ等が見られます。

分水嶺越えの道に入れば、３０分程で解散地の「学習の森前バス停」で、

三ノ宮方面へのバスが利用できます。