須磨ニュータウンの山を歩く

妙法寺駅を出ると横尾山の中腹を横尾道と呼ばれるウバメガシの

林の中を抜ける道があります。そこを通り炭焼跡のある二次林に

出ます。ここにはコナラ、カラスザンショウ、クマノミズキ、カゴノキ、

ヤブツバキ、ヤブコウジなどの構成種が見られます。

少し行くと開花にはまだ早いノジギクの名所「野路菊の丘」に出て

明石海峡大橋が展望でき絶好の休憩ポイントとなります。

ここから奥須磨公園へと進み公園の中での昼食休憩を予定して

います。

　この公園のすぐ近くに猿田彦神社があり境内にウバメガシの大木が

　あります。通常ウバメガシは海岸の急峻な場所で生育するためあまり

　大きな個体は見られませんがこの地の個体は神社境内で守られて

　きた　ため大木となったのでしょう。

　摂津と播磨の境に鎮座する多井畑厄神の西の多井畑の集落を抜け

　ニュータウンの近くとは思えない里山の道を歩きます。

　しばらく行くと昔段々畑（田）と溜池があった場所が二次林化し、

　竹も侵入する林がありここでの植物観察を終えると住宅地を抜け

　地下鉄名谷駅への道となります。ニュータウン近辺にこのように

　残る自然に感動していただければ一番の収穫です。